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長文集

長い文章

ケツからブラックホール

吼えろ。 (トリスタン・ツァラ『七つのダダ宣言』) 腐女子と呼ばれる連中は作品に対して「尊い」と評価をしばしば下すのだが、そんなこと言われても興味がない人々にとっちゃ「はあ、そうですか(何言ってんだこいつ)」で終わりだ。 あるいは別の例を挙げ…

21世紀版ゴールドラッシュ

ああ 私の魂よ 不死の生に憧れてはならぬ。 可能なものの領域を汲みつくせ。(ピンダロス『ピュテイア祝捷歌第三』) うんこの話から魂の話に繋がる荒唐無稽な記事だ。 まあ、とりあえずこの動画でも見てくれ。 www.youtube.com うんこは本物ではないのかも…

『Fate/Zero』切嗣過去編のリライト:後編

夜。不自然なまでに人通りがなく、街灯さえない欧州のある街の路地に、必死な様子で逃げ惑う太った男の靴音がいやに響き渡る。 男はちらちらと後ろを振り返りながら走るので、アーチ状の回廊の柱に身をぶっつけてしまう。苦し気な喘ぎを漏らし、汗を散らす。…

『Fate/Zero』切嗣過去編のリライト:前編

島がある。全体を一望できるだけの高さから俯瞰しても、家々の様子が見て取れるほどの大きさであるから、小さな島と言える。島の周囲は陽光の注ぐ碧色の海が広がるばかりである。他の島は見当たらない。 島の細部を拡大して見る。漁具の積み重なった入り江の…

まえがきと言い訳

『Fate/Zero』という作品がある。 シナリオライター・小説家の虚淵玄によって著された、2004年発売の18禁(これはそこそこ大事なことだ)ゲームソフト、『Fate/Stay Night』のスピンオフ小説だ。主人公の養父、衛宮切嗣のゲームでは描かれなかった生涯と戦い…

うそ

小説というのはどれも密かな神殺し、象徴としての現実の殺害に他ならない。 (マリオ・ガルバス=リョサ『ガルシア=マルケス/ある神殺しの歴史』) ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』を読んだ。 肺の中で睡蓮が生長する奇病にかかった美人な嫁、クロエと…